五十六

僕、妻のしおり、友人、友人の妻の純。僕たちは大学からの仲で4人でよくつるんでいた。結婚してからもその仲は変わらずで今日は温泉旅行に来ている。部屋で飲み会をしていたら友人の妻の純が突如言い始めた。「─スワッピングしてみない？」最初は何を言っているか分からなかった。動揺した。だけど…僕は嬉しかった。妻のしおりのことは愛している。愛しているけど学生時代からの付き合いだからかSEXはマンネリ化していた。最近はボディタッチも避けるようになっている妻。実は友人夫婦も現状のSEXに満足はしていないらしい。今、ここにいる4人がSEXに満足できていない。今日だけ。今日だけだから。そう自分に言い聞かせ僕たちは一夜限りの禁断の夫婦交換を始めることにした。※この作品はバイノーラル録音されておりますが、視点移動により音声が連動するものではありません。